2000.6.4号 06:00配信


ネパールびっくり体験記

「素晴らしきアルヤール家」


NAWBのホームナット・アルヤールさんには、随分お世話になった。仕事上でも、プライベートでも。私が近所へ引っ越してからは、よく家へ遊びに行っていた。ホームナットさんちは5人家族。奥さんのミーナさん、長女のアンジャナ、長男のアムリット、次男のアヌップ。みんな優しく、明るく、賢い人達だ。今回は、彼らがいかに素晴らしいかを紹介しよう。

まず、ホームナットさん。NAWB事務局長とニューチュリップスクールの責任者を務めている。家では優しいニコニコパパだが、事務所で見かける彼はちょっと違う。精力的に仕事をこなし、事務所の隅々にまで目を光らせる、威厳のある管理職者だ。1Fのスタッフには、「あれこれうるさい。」と評判が悪かったが、私はそうは思わない。手厳しいぐらいでないと、のんびりネパール人は管理できないだろう。今は学校関係でお世話になっているが、何を頼んでも献身的にこなしてくれる。本当に仕事熱心な人だ。

そして、ミーナさん。私との年齢差は14歳。ママでもなく、姉でもない微妙な年齢差だ。もっとも、私は娘のアンジャナと同じ扱いを受けていたから、「ママ」と呼んだ方がいいだろうね。彼女はチューリップスクールの校長も務めている。教師経験は長く、子供の扱いは慣れたもの。笑顔の似合う、聡明な奥様だ。夕食に作ってくれたダルバートは美味しかったな。

アムリットとアヌップ。小さいけど、とても賢い兄弟だ。教えたトランプゲームはすぐに覚え、頭を使った戦略を使いこなしていた。おかげで私は2回目以降は、負けてばかり。特に神経衰弱。2人とも、がんがんめくっては、がんがん正解していた。凄い暗記力だ。それに、しっかりしている。一緒に動物園へ行った時、あれこれ世話を焼いてくれた。「君は日本人だからボラれるよ。僕達が値段交渉をしてあげる。」ですって。よく分かってるよなぁ。

最後にアンジャナ。彼女がまた素晴らしい。初対面から賢いという印象はあったが、その辺の娘とは訳が違った。居間に立派な盾が飾ってあるので、「何?」と聞くと、「高校卒業試験で3番だったから。」と教えてくれた。へえ、校内3位かと感心していたら、とんでもない。なんとネパール全土で3位だった。表彰式は、王宮で行われたらしい。マスコミ各社にも大きく取り上げられたそうだ。ひえ〜凄すぎる。当時の新聞や雑誌を見せてもらうと、確かに、王妃様から盾を受け取っている彼女がいた。「将来の夢は?」という質問に、アンジャナは少し考え、さらりと「ドクター」と答えた。医者か?いやいや、この場合、博士だよね。う〜ん、素晴らしい。

アンジャナも、アムリットも、アヌップも、将来とても楽しみだ。彼等が大人になった時、抱いていた夢が確かな現実になっていればいいなと思う。いや、きっとそうなるはずだ。ミーナさんもホームナットさんも、いつまでもお元気で。

左からミーナさん、アンジャナ、アムリット、ホームナットさん、
近所の友達、前に座っているのがアヌッップ



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