みやもと眼科のホームページは1996年6月19日開設されました。



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眼科の目薬がよくわかる
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みやもと眼科でつかう目薬の御説明 みやもと眼科 平成7年版


結膜炎の治療薬

●オフサロン

耐性菌が少ない抗生物質(クロラムフェニコール)です。
1日5回で細菌性結膜炎にとてもよく効きます。そのため、私達は治療の第一選択としています。加えて、薬品としても古典的なために薬価がさがており、ご本人負担分がとても少なく済みます。少ない負担で、安全に良く治るのが最善と考えます。
オフサロンの欠点・・・100人に2人くらいしみます。また少数ですが、苦い味がすると嫌う方もいます。そのような場合は別の薬がありますので、中止して下さい。


●タリビッド

合成抗菌剤といわれる細菌性結膜炎の治療薬(オフロキサシン)です。
ほとんど刺激もなく、とても強い殺菌力を持ちます。-タリビッドの欠点・・・強力な薬だけに耐性菌ができると、治すことが大変です。 そのため長期間は使いたくありません。


●サンテマイシン(ミクロノマイシン)

刺激の少ない抗生物質です。苦を訴えられることが少ない薬です。


●サンベタゾン(ベタメサゾン)

副腎皮質ステロイド剤です。
痒さ、充血、目やになどの炎症を強力に抑えます。
サンベタゾンの欠点・・・ステロイドは副作用がまれに起こります。


●フルコン・ピトス(フルオロメトロン)

副作用が8分の1のステロイド剤です。
その代わり消炎効果も8分の1といわれます。


●ニフラン(フラノプロフェン)

副作用がすくない非ステロイド系の消炎剤です。
痛み止める力もあり、長期間安心して使えますが、消炎効果はマイルドです。


●インタール(クロノグリク酸ナトリウム)

非ステロイド系のアレルギー薬です。
速効性はありませんが、長期間の使用で少しずつアレルギー症状の発生を押さえます。 少ししみる以外副作用がほとんどなく、コンタクトレンズを使用したままでつかえます。



緑内障の治療薬

●ミケラン(塩酸カルテオロール)・チモロール(マレイン酸チモロール)

βブロッカーという緑内障のあたらしい治療薬です。
1日2回の点眼ですみ、あまり副作用がありません。
ミケランの方がしみないので、第一選択にしています。


●レスキュラ(イソプロピルウノプロストン)

緑内障の新薬です。これも1日2回の点眼ですみます。たまにしみるのですが副作用があまりありません。


●ピバレフリン(塩酸ジピベフリン)

1日2回ですみます。-しかし、しみる、充血する、血圧が上がり、頭痛がするなどという副作用がでることがあるため、最初から使うことはありません。


●サンピロ(ピロカルピン)

もっとも古い緑内障のくすりで、有効時間が6時間ですので1日4回必要です。
しみることが多く、瞳が縮まりますので、視界が暗くなります。その不快感が無視できないため、最初から使うことはありません。



強力な消炎剤

●アトロピン(硫酸アトロピン)

非常に強い消炎剤です。
アトロピンの欠点・・・瞳が3週間以上広がりっぱなしとなりますので、そのあいだまぶしくなり近くが見えにくくなります。 手に付いた一滴でもこの効果が生じますので、取り扱いに気を付けてもらう必要があります。



角膜の傷を治す薬

●ムコファジン
角膜栄養保護剤で、潤滑作用とともに、角膜の傷をなおしますす。
傷がついてゴロゴロしている状態を改善します。 また殆ど副作用がありませんので、長期間にわたり使うこともできます。


●アイドロイチン(コンドロイチン硫酸)

乾燥をふせぐ、角膜保護剤です。保湿剤といった働きをするため、涙の少ない方や、コンタクトレンズの乾燥感を軽減するのにつかえます。


●スコピゾル(アルファメチルセルロース)

強い角膜保護効果があり、長時間保水効果が続きます。
しかし粘りが強いし、乾燥すると白い粉が吹くことになります。



白内障の手術後の薬

●ジクロード(ジクロフェナクナトリウム)

白内障の手術のあとに使い術後の視力低下を予防します。
副作用がほとんどありませんありません。


眼軟膏

●ネオメドロール(メチルプレドニゾロン、硫酸フラジオマイシン)眼軟膏

消炎ステロイド剤と抗生物質を配合した軟膏です。
小さいお子さまの結膜炎の炎症症状を良くなおしてくれます。-ただし眼軟膏をいれると1時間ほどかすみます。どうぞ病院で軟膏の入れ方を習ってください。


●エリスリット(エリスロマイシン)眼軟膏

抗生物質の眼軟膏です。
小学校入学前のお子さまに使い、結膜炎の原因菌によく効きます。


●タリビッド眼軟膏

もっとも強力な抗生物質で、治りにくい結膜炎に使います。



目薬についてのお願い

自分で回数を減らさないでください。目薬の量は、1滴で十分です。眼軟膏のつけかたは、スタッフがお教えします。お子さまがいやがるようなら無理強いをしないこと。ご相談下さい。

目薬の処方量・・・規則では1回に処方できる目薬は3本までです。遠方の方や、やむを得ない事情の方はご相談ください。
副作用・・・どのような薬にも副作用はあります。おかしいと思ったら無理に使わないでください。


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