2002.6.3号 06:00配信
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だから大好きルパン三世
美幌在住のS 


第13話「タイムマシンに気をつけろ!」

咥えタバコでランボルギーニー・エスパーダを飛ばすルパン。そこへ突然まばゆい光を放つ卵型タイムマシンから現れた男から「ルパン三世…おまえは4日後にこの世から消える運命にある…」と予言を受ける。その男は、自らを「魔毛狂介」と名乗り、光ともに消えた。

次元と落ち合ったルパンは、銭形警部が警備している袋小路邸から黄金像をまんまと盗み出す。

とある古城、盗みの成功に気を良くしていたルパン達の目前で突然消えた黄金像。驚くルパン達の前へ再び現れた魔毛は、2874年にルパンの子孫ルパン十三世により滅ぼされた魔毛一族によるルパン一族への復讐を宣言した。

アジトへと戻ったルパンと次元。魔毛狂介と言う名に聞き覚えのあった次元は、同じく聞き覚えがあると言う五ヱ門と一緒に魔毛について書庫で調べ始めた。夢の中で魔毛と対話するルパン。そこへ魔毛についての情報を持って次元と五ヱ門がやって来た。ルパンがそこで聞いた情報は、自らが夢の中で知った事実と一致していた。

焦るルパンは、昨夜魔毛が現れた古城で、今ここで俺と勝負しろと叫ぶ。しかし姿を現した魔毛は、ルパンと直接対決しようとはせず、3日後にルパンの先祖を殺し、ルパン一族を抹殺すると改めて宣言し、古城もろとも消えていった。

再びアジトに戻ったルパン。次元におどけて見せても、事態は深刻で、ルパンに額に汗が光る。打つ手無しのルパンは、焦りを紛らわせるため不二子をデートに誘った。デートの最中、競馬場ではレース中に競走馬が、ドライブ中には飛び込んできた対向車のトラックの運転手が忽然と消えてしまった。さらにルパンの名を不二子に継いでもらう為、教会で強引に不二子と結婚式を行うが、式の最中に不二子は消え去ってしまった。全ては、ルパンの行動を見抜いていた魔毛の仕業だった。

魔毛が予言した最後の日、ルパンは次元と五ヱ門の前で形見のワルサーP38を残し忽然と消える。その様子をただ見ているしかなかった次元と五ヱ門。次元を慰めルパンの仇討ちを誓う五ヱ門。そんな五ヱ門に次元は、「せいぜい江戸時代のおめえに何ができるってんだい!」それを二人の死角から聞いて打倒魔毛の妙案を思いついたルパン。二人の目の前で消えたのは、実は自分が消えた後の二人の様子を見る為の演技だったのだ。

教会へ魔毛をおびき寄せるルパン。そこでルパンは魔毛に、江戸時代の祖先にあたるルパンに一番似ていると言われる、川向こうの次郎吉と一緒に消えたいと告げ、最後にもう一度不二子に会いたいと頼む。ルパンの要望を聞きいれ、不二子を連れてルパンの元へ戻ってきた魔毛。しかし戻った先は江戸時代で、そこにはルパンが一緒に消えたいと望んだ、川向こうの次郎吉が居た。そこで次郎吉を殺害しようとした魔毛に、次郎吉と農民、そして近くにいた侍が襲い掛かってきた。実は次郎吉と農民、そして侍の正体はルパン一味で、江戸時代と言うのも嘘だった。そして魔毛は、ルパン達によりタイムマシンを破壊され返り討ちにあった。


★なるほどルパン三世★

・几帳面な性格。
 誰がって?次元ですよ。前々回でも書きましたが、現金輸送のとこをメモに書いてあったり、今回だって、ルパンが遅刻したのが10分でしょう?それを「どうした?」なんてとがめるあたり、かなり几帳面ですね。まぁ、風貌がワイルドなのでそうは思わないが、結構まめな性格なんですよ。シリーズ2ではそういう逸話が多いですけど。

・変装の名人次元。
 次元が変装したお手伝いさん。いい味だしてるでしょう?でも髭はどうしたのかな?次元の変装するや食って結構髭ずらが多いのになぁ。ほれ、「脱獄のチャンスは一度」で和尚に変装した時も髭。カリオストロの城でも、やぎ使いに変装した(って言うかそのまんまだったけど)のときも髭だったなぁ。

・書庫。
 ルパンのアジトにはあんな日本があったのね。結構勉強家なんですなぁ。ここでは五ェ門がいい味出してるもんね。

・熱帯魚。
 いったい誰の趣味なのか?世話はしているのでしょうか。アジトといえば、いつもいるわけではないのに・・・。しかもかなりの種類がいるね。熱帯魚担当はやはり次元?

・黄金の仏像。
 魔毛が消してしまった観音様。アレは、作った本人を殺したのか、単なる仏像を横取りしただけなのか?後者ならどこかで金に変えているはず。だってタイムマシンは結構故障するみたいだよ。「また修理代がかさむなぁ。」と魔毛はぼやいてたもん。

・ジロ吉。
 ルパン三世と最も顔立ちが似ていたと言われる先祖。寛永3年、フランスからミレーヌ・ルパンという花嫁をもらったらしい。その子孫がアルセーヌ・ルパン・・・。ということなんですよ。なるほどね。しかしね、摩耗もさ、ジロ吉が「寛永3年」なんて言ったときにくさいと思わなければね。江戸時代の農民が年号を言えるはずないもんね。勉強不足じゃん?

・イケホマレ
 摩毛の手により出走後本命のイケホマレが忽然と姿を消した。話的には大変いいのだけれど、このレース自体成立するわけもなく、結構お客が入っていたからG1レースだと思われ、「自分を信じるぜ。」とカッコよくピースサインを出した永井君もびっくりしただろうなぁ。小林薫さんもニヒルで入られなかっただろうね。

・古城
 あの古城は日本にあるものなのか?どうみてもヨーロッパ調の石造り。あんな古城が日本にあるとは考えにくい。きっと摩毛が見せた幻想なのでろう。


今回は、不二子ちゃんが「本当に愛してる?」とルパンに聞くあたり、彼女もルパンを愛していたのがはっきりしたし、結婚願望が少なからずあった。まぁ、このあとの回からは完璧にルパンの一味になるので、このことがあってルパンも邪険に扱えなくなってきたのではないか?それに牧師さんが、宮崎さんって言うのも憎いね。このころから白髪だったのかなぁ?この後からも、結構ちょこちょこ登場するんですよ。手塚治虫さんも自分の漫画に結構出演していたので、こういうのは当たり前だったのかもね。

しかし、魔毛が本当に過去の人間を殺して現在の人間を抹殺しているのなら、影響されるのは殺された子孫だけでなく、歴史自体がすべて狂ってしまうはず。このことは、確か手塚治虫さんが、24時間テレビで放送したアニメ「バンダーブック」の中で、ブラックジャックが主人公に、「過去は変えられない。変えたらおまえ自身がいなくなってしまうかもしれないんだ
ぞ。でも、未来は変えられる。」(多分こんなこと)と言っていた。バンダーブックを子どもの時に見て私は真っ先にこの「タイムマシンに気をつけろ。」を思い出した。過去は変えちゃいけないんだと。確かドラえもんでも、決して過去は変えていないはず。(まぁ、ドラえもんは結果的に変えたようでもいいように変更してるから。それが面白いんだよね。桃太郎の話とかさ。)

今回の評価は「D」にします。変だもん。もし、不二子ちゃんとの結婚ばはしがなかったら「G」ぐらい。放送禁止の言葉も多いしね。では気を取り直して。来週からはお待ちかねの宮崎色がものすごく濃くなるルパンです。何が違うって不二子ちゃんのヘアスタイルです。一気にショートヘアになってしまいました。ギャグも満載。ここから最終回までは面白いぞ。(1作以外は)それでは、来週の「エメラルドの秘密」
チャンネルは決まったぜ。




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