2004.5.18号 11:00配信


熊オヤジのレポート「いにしえの黄金郷を旅する」後編



熊オヤジの住む生田原町内外の有志で組織する「宝さがし実行委員会」がマジメに取り組んだ黄金郷への旅レポート後編。北ノ王鉱山跡地で一角千金を夢見て旅を続ける男たち・・・


「亀の湯」のエントツ・・・でなくて「精錬所工場の煙突」






山中をさらに奥に進むと突如として巨大な煙突が立っていました。ぶっとい!でっかい!高〜い! この煙突は精錬所の煙突らしいのですが、直径2メートル以上、高さ20mほどの煙突は圧巻の一言。60年を経て今も山中に燦然とそびえ立つ煙突は歴史の生き証人か。これは貴重な建造物ですね。



巨大な防空壕? ではなくて「精錬所の貯水池」だそうです




金の鉱石らしきもの



肝心の宝探しですが、山中には金を含有するであろう鉱石がゴロゴロと転がっています。目を血ばらせ、地表にある金を必死で探そうとする男達。ない!・・・金をとった跡のズリ石だから・・・ ならば金脈のあるであろう付近の地層へシャベルで突き刺す・・・ない! でてきたのは山ウドの新芽でした。

金山関係の資料によると、北ノ王鉱山の特徴は「市街に面した斜面のほとんど全域に土砂鉱附存を確認し、莫大な鉱量を算定しうるに到った」とあり、大正14年には181トンの金鉱を産出、昭和元年には44kgの産金・・昭和11年には164kg、昭和13年には391kg・・・
この鉱石の中にどれほどの金が含有されているかというと、約12g/1トン、最高時は100g以上が産金されたといい、「採鉱中高品位(100〜200g/トン)の金鉱石が出てきた場合、「直利」といって、一斗缶詰めにし、従業員に対しては酒肴等が振る舞われたそうです。




山腹にわき出る水源付近で「椀かけ」を試みる。「金はどこだ〜・・・」




「ズリ山」に登る



さらに山を登ると金を精錬したあとに残る鉱石の山「ズリ山」がありました。この石は以外ともろくて崩れやすく足下ヒヤヒヤのトレッキングとなりました。




ズリ山山頂でしばし休憩。ズリ山で何を思う・・・
「金より酒だ〜! ん? あれなんだ〜?」



生田原の西方奥に位置する通称「おっぱい山」でした。



夢の黄金郷を旅した今回の旅。
男達の夢、金塊を詰め込むビニール袋には、今が旬の山菜をいっぱい仕入れて下山しました。




下山後の反省会の様子



結局はこれが旅の目的!? 取り立て採れたばかりの山菜をおひたし、酢みそ、天ぷらにして夢の続きを語り合う・・・
(プロジェクトX!ここから終わりの曲「ヘッェ〜ド〜ラァ〜ィト♪テールラァ〜イト 旅は終わらない〜♪」・・・ずっと唄っていてね)

なお、今回の旅の模様は、5月27日(木)午後6時45分からNHK北見ローカルで放送予定です。お暇な方は是非ご覧下さい。

次回レポート、男達の挑戦!金がないなら山菜があるさ!「生田原山菜パーティーの宴」乞うご期待!





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