2002.5.8号 06:00配信


大草原からのぷちメッセージ

初めてのGW

(by いくちん)


昨年まで、GWの時期は毎年ビートの移植作業の真っ最中だったため、のんびり休んだり花見をしたりという事は全く出来ませんでした。まして“子どもの日”だからといって遠出するという事もありませんでした。離農し、父ちゃんがサラリーマンになった今年のGW、休めるはずがないと思っていたのに、夜、会社からの「明日から休んでも良いぞ」という電話で思いがけなく“子どもの日”を楽しむ事が出来ました。

そうとはいえ、突然の事で計画も立てておらず、二日間の休日を満喫するためのアイテム(例えばキャンプ・釣りなどのアウトドア用具)も持ち合わせていないため、ありふれた観光地巡りとなりました。まずはセイコーマートに走り、観光ガイドを購入。インターネットで調べて、宿泊施設の手配をー。しかし、GWの最中、どこも満室で前日の予約などなかなか受け入れてもらえません。数十件目にしてやっと定山渓温泉に宿を手配する事が出来ました。目的地が定まったところでガイド本の出番。ページが擦り切れるほど何度もめくり、子ども達の希望も沢山聞きましたが、性格上、決定事項を確実に実行する事が出来ませんので、結局行き当たりばったりの気まぐれ旅行になりました。

家を空けるためには、問題が一つ。GWは何処へも行けないと思っていた私は、5月初日にたっぷりの食料を買い込んでしまっていたのです。冷凍出来るものは冷凍庫へ入れ、残りを食べて、それでも残ったものでお弁当を作りました。満開の桜の木の下でお花見できるようにシートも準備し、朝6時の出発に備えて、夜のうちに車に荷物を詰め込み準備は完璧!なのに、全く眠れない・・

寝不足のまま、子ども達に引き込まれながら車に乗り込みいよいよ出発です。宿だけを決め、全く計画のない珍道中。風の吹くまま気の向くままに、あちこち寄ってガソリンを満タン2回補給し、総距離数1000キロにも及ぶ2日間の旅でした。

南に向かう時には咲いていなかった桜の緑が、翌日帰る時には桃色に変わっていた事に感激。しかし私が思うに、桜の木は、山の中腹に一本だけあるのが最も良いですね。緑の中に染まるわずかな桃色は、グッと目を引き、その個性をいっぱいに表現しています。

酪農業をしていた頃は、GWの旅行など経験のなかったため、その混雑を知るはずがありませんでした。旭川・札幌方面に戻る車の長い列を横目で見ながら、こちら側はスイスイと泳ぐように流れていました。動かぬ車にイライラしてかどうか、車から降りて歩いている人の姿も見られました。この広い北海道の地で、ここだけに車が集まっているはずはなく、あちらこちらで同じような大渋滞があるのでしょうね。そういえば、登別に住んでいる頃は、渋滞を避けて連休は出かけないのが常だったのを思い出しました。そのような理由で家に留まっている方もおられるのでしょうね。

なにはともあれ行って来ました一泊旅行。満足したのは子ども達より私の方。これを期に、南は函館から北は稚内まで、もっともっと北海道を知りたいと感じました。っと同時に札幌という大きな街を知り、大自然北海道の違った一面を覗き、有意義な家族のアルバムが出来ました。




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