2002.1.14号 07:00配信


大草原からのぷちメッセージ

美味しいもの その1

(by いくちん)


北海道に来て、美味しいものを沢山頂きました。内地では口にする事の出来なかった地域の特産品や旬の野菜・粋の良い魚介類など。私の郷里でも美味しい郷土料理を食べる事が出来ますが、どこに居ても、その土地独自の美味しいものはあるのだと思います。

沢山の中でも、その大胆さに驚いたのは、鮭の半身をそのまま使った『チャンチャン焼き』です。なにより“アキアジ”という名称が不明でした。スーパーに行って、“アキアジ”と書かれたパックの中身を見て、その謎は解けたのです。話は横に逸れますが、北海道のスーパーはまさに謎の食品の宝庫でした。学生時代には、謎の解明のために、何度マーケッテイングリサーチに行った事やらー。

色々な種類の野菜たちの下に、所狭しと身を潜めてるピンク色の鮭を見た時は、「この世の食べ物ではないでしょう」っと思った私。野菜の山をかき分けてお目にかかったその姿をよく見ると、なっなっなんと!切れ目がないんです。これが半身だと言われ、「ほんじゃ〜鮭ってこの倍の面積が泳いでいるわけ?」と当たり前の事を思ってしまいました。内地では、切り身でのパック売り(しかも塩鮭)しか見た事の私にとって、想像以上にデカイ鮭に感動したのを覚えています。崩して食べてしまうのがもったいなく、なかなか手を付けれない私でした。

今では、『チャンチャン焼き』と言えば、その残った味噌ダレをご飯に絡めて食べるのが“通”の食べ方。なんて、自己満足していますが、川を昇る鮭の苦労も知らずにいい気なもんだなぁ〜っと思う事もあります。自然との共存なんて事を唱える前に、私が自然に返せるものは何かと考え実行したいものだとも思います。それでもやはり美味しいものは食べたい。これからも北海道の美味しいものを探求し“自然を少し分けて頂く”という謙虚な気持ちで食べたいと思います。

あ、疑問はまだありました。『チャンチャン焼き』は、どうして『チャンチャン焼き』と言うのでしょうか?




インデックスにもどる

※ご意見・ご感想は「編集長の掲示板」へお寄せください。



Home
(C) 2001webnews
ご意見・ご感想・お問い合わせはwebmaster@webnews.gr.jpまで